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『パラレルワールド・ラブストーリー』感想!原作と異なる点【映画】

2019年5月30日公開の映画『パラレルワールド・ラブストーリー』の登場人物、あらすじ等の作品情報に加え、感想をイラスト入りでわかり易く簡潔にまとめた記事になっている。

更に原作である東野圭吾の同名小説と異なる点なども書いた。

ネタバレはなし。

『パラレルワールド・ラブストーリー』作品情報

製作国日本
ジャンルミステリー
日本公開日2019年5月30日
監督森義隆
原作東野圭吾『パラレルワールド・ラブストーリー』
主題歌宇多田ヒカル『嫉妬されるべき人生』
キャスト

玉森裕太(Kis-My-Ft2)
吉岡里帆
染谷将太
筒井道隆
美村里江
清水尋也
水間ロン
石田ニコル
田口トモロヲ

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『パラレルワールド・ラブストーリー』登場人物

敦賀崇史(玉森裕太)

世界最先端のコンピューターメーカーであるバイテック社に勤める。

若くして才能を認められている将来の有望株でもある。

智彦とは古くからの親友。

ルックスが良く、頭脳明晰でスポーツ万能、学生時代から常に人気者だった。

三輪智彦(染谷将太)
映画『パラレルワールド・ラブストーリー』三輪智彦のイラスト

脳科学の天才であり、崇史と同じく、バイテックで将来の有望株として注目されている。

片足に障害がある。性格は真面目で実直で純粋。

津野麻由子(吉岡里帆)
映画『パラレルワールド・ラブストーリー』津野麻由子のイラスト

崇史や智彦の、バイテック社の後輩にあたる。美人で頭がよくて機転もきく、欠点が見当たらない女性。

須藤隆明(田口トモロヲ)
映画『パラレルワールド・ラブストーリー』須藤のイラスト

崇史や智彦のバイテック社の上司。智彦や真由子と同じチームで研究を重ねている。

桐山 景子(美村里江)
映画『パラレルワールド・ラブストーリー』桐山景子のイラスト

バイテック社所属で崇史と同じチームの先輩。

篠崎 伍郎(清水尋也)
映画『パラレルワールド・ラブストーリー』篠崎伍郎のイラスト

崇史や智彦の後輩にあたる研究生。

記憶改変の研究で、智彦から実験を施される。

『パラレルワールド・ラブストーリー』あらすじ図解

平行して走る電車の一方で、敦賀崇史はもう一方の電車の中にいる女性に恋をしていた。

「彼女」は親友の恋人

世界最先端を行くコンピューターメーカーのバイテック社(現実世界でいうところのGoogleみたいなイメージ?)に勤務する主人公・敦賀崇史とその親友・三輪智彦。二人は才能に溢れ、社内でも注目されていた。

ある日、崇史は智彦から彼女を紹介してもらうことになった。智彦と付き合いの長い崇史は、親友に初めての彼女ができたとあり、心から祝福するつもりだった。しかし実際に会ってみると、それは他でもない、電車で眺めていたあの女性だった。彼女は津野真由子といい、なんと同じくバイテック社に勤める後輩でもあった。

真由子に恋をする崇史は智彦に対し、激しい嫉妬に駆られていく。

「彼女」は崇史の恋人

ある日目覚めると、真由子と同棲している現実に目覚める崇史。しばらく前に智彦から真由子を恋人としてではなく、同僚として紹介され、以後付き合うことになったのだ。その智彦はその後、バイテック本社であるLA勤務になり、長らく会っていない。

しかし崇史の脳裏に微かな記憶がよぎる。真由子は智彦の恋人じゃなかったか?そう言われて紹介された記憶がある。ではこの現実との違いは何なのだろうか?

やがて徐々に「もう一方の世界」の存在に気づいていく崇史。

ポイント

  • 2つの世界の関連性とは何なのか?
  • どちらの世界が現実なのだろうか?
  • 後輩研究生である篠崎伍郎の存在もまた重要となる

2つの世界の違い【まとめ】

【真由子は親友の恋人】の世界

  • 崇史、智彦、真由子の三人ともバイテック日本社に勤める
  • 所属する研究チームは異なり、智彦と真由子は同チーム、崇史はまた別チーム
  • 智彦は「問題のない範囲」で後輩研究生である篠崎に記憶改変の実験を行う。

映画『パラレルワールド・ラブストーリー』相関図のイラスト

【真由子は崇史の恋人】の世界

  • 智彦はバイテックLA本社に勤務中で連絡がとれない
  • 後輩研究生の篠崎は一年も前に無断欠勤が重なったことから解雇されている

映画『パラレルワールド・ラブストーリー』相関図のイラスト

この「ふたつの世界」の相違点に注目して観るとより楽しめるはずだ。

こっから感想だよ!と伝える画像

『パラレルワールド・ラブストーリー』感想

良かったところ

文章の映像化が割とうまくいっている

主人公・崇史の文章でしか表現できないような微妙な心情の変化もうまく映像化できているといっていいんじゃないだろうか。もちろん玉森裕太の好演もあるだろう。

専門知識は最小限

小難しい脳科学の説明なども必要最低限、ストーリーが把握できる程にコンパクトに収まっている。原作ではより詳しい専門知識を書いた部分が多くあり、それはそれで物語のリアリティを出すことに成功している。

宇多田ヒカルがハマりすぎ

主題歌の『嫉妬されるべき人生』がはまりまくっている。本編が気に入った人ならエンドロールは鳥肌必至だろう。この作品の深みもより増しているように感じる。

残念だったところ

ふたつの世界の境目がわかりづらい

原作だと明確に章で区切られている上、書き方が一人称と三人称とで区別されている。
しかし映画だと唐突に双方の世界の行き来が行われることが多いのでこんがらがりやすいかも。

キャラの心情が分かり難い

特に智彦や真由子。原作小説あるあるだけど、全てのキャラの心情を原作通りに表現はできない。ゆえに一部のキャラクターの行動が飛躍して見える。智彦や真由子がどうしてそのような行動にでるのだろう?とか、原作ではテキストで繊細に描かれている部分もある程度は省かざるを得なかった、という印象を受けてしまったのが残念。

終わりに

過去、数多くの東野圭吾の小説が映画化されたが、成功と言えるのは『秘密』『手紙』くらいだっただろうか。だから東野小説好きとしてもあまり期待はせずに鑑賞したけど、思いの外、うまくまとまっていたという印象だった。

そして原作を知らなくても無理なくストーリーの理解ができると思われる。考えてみれば当たり前のことだが、そうはなっていない映像化作品が多すぎるので大きなポイントと言えるだろう。

とはいえ、やはり原作は原作で良さがあり、各キャラの心情描写が緻密に描かれている分、より深くストーリーを理解できると感じる。この映画が気に入った人は小説も是非読んでほしい。

ちなみに小説版の感想記事はこちら(ネタバレあり)

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