2019年6月14日公開の映画『メン・イン・ブラック:インターナショナル』あらすじ、感想、見所をネタバレなしで書いた。テッサ・トンプソン、クリス・ヘムズワースといった新キャストを迎えてのスピンオフとなる今作、果たしてその出来は如何に?
『メン・イン・ブラック:インターナショナル』作品情報
製作国 | アメリカ |
ジャンル | SF、アクション |
日本公開日 | 2019年6月14日 |
監督 | F・ゲイリー・グレイ |
キャスト | エージェントH - クリス・ヘムズワース(杉田智和) ※()内は日本語吹替 |
『メン・イン・ブラック:インターナショナル』登場人物
エージェントM(テッサ・トンプソン)
幼い頃に宇宙人に遭遇、メンインブラックに関わる経験を持つ。それがきっかけとなって宇宙の謎を追求すべく、独自に勉強や研究に励み、エージェントMとしてMIBへの仲間入りを果たす。真面目で頭も良く、優秀なエージェント。
エージェントH(クリス・ヘムズワース)
MIBロンドン支部に所属する陽気でイケメンなエージェント。かつて大物エイリアン・ハイブにとどめを指した伝説を持つ。しかし最近は任務にやる気がなく、チャラついていてどこか間が抜けている。
ハイT(リーアム・ニーソン)
MIBロンドン支部のトップ。Hとも長い間柄で彼の伝説となったきっかけを生んだ事件にも絡んでいる。新人のMにHとコンビを組ませ、任務を与えていく。
エージェントO(エマ・トンプソン)
MIB本社のベテランエージェント。Mを採用し、不穏な動きのあるロンドン支局を探らせるべく彼女を送り込む。
ポーニィ
ポーン族。共に生活していた仲間を双子エイリアンによって殺された後、エージェントMと出会い、彼女を慕って付き従う。
『メン・イン・ブラック:インターナショナル』あらすじ
伝説の始まり:エッフェル塔
MIBロンドン支部のトップ・ハイTとエージェントHは、凶悪なエイリアン「ハイブ」が住み着くパリのエッフェル塔へ討伐に向かい、戦闘になるが・・・。
モリーの記憶:20年前のニューヨーク
まだ幼き少女モリーは自分の部屋で小さなエイリアンと遭遇する。そのエイリアンを追ってMIBが家に訪れる。モリーの両親はニューラライザーによってエイリアンの記憶を強制的に消される。モリーはそれを二階の窓からこっそり目の当たりにしてしまい、更にエイリアンを助けてこっそりと逃がす。
成長したモリー:エージェントM誕生
あの体験以来モリーは宇宙の謎を解明すべく、自らMIB入りするために勉強と研究に励む。ある日独自に宇宙人の襲来をキャッチし、追った先にMIBの本部を発見。侵入を試みるも捕まってしまい、親と同様にニューラライザーで記憶を消されそうになる。しかし組織の役員であるエージェントOに対し、自分もMIBに入りたいのだとその場で直訴する。その熱意と優秀な能力を認められ「エージェントM」としてMIB入りを果たす。
そしてMIBロンドン支部に不穏な動きをみたOは、Mに調査を命じて現地へ送り出す。
Hとのコンビ結成:ロンドンでの調査
ロンドン支部のトップであるハイTより、エージェントHとコンビを組んで諸任務を命じられるM。かつて凶悪エイリアンである「ハイブ」を倒した伝説を持つHだが、現在ではどこか仕事への意欲に欠け、チャラチャラした立ち振舞に違和感を覚えるM。
任務を進めていくにつれ、その伝説の発端となったエッフェル塔での出来事以来、Hは変わってしまったという話を耳にするMだが・・・。
果たして例の事件の真相とは?ロンドン支部に潜むスパイとは?
再び銀河を巻き込んだ爽快なアクション喜劇が幕を開ける!
『メン・イン・ブラック:インターナショナル』感想
キャスティングについて
ウィル・スミスやトミー・リー・ジョーンズのインパクトには敵わないとの声も多い。パート3までシリーズ通じて主役を張ってきた上、しかもトップスター級であることからそう言いたくなるのも解る。しかしスピンオフくらい将来性ある若手俳優を起用する試みはあっても良いのではないか。キャリアの差こそあれ、彼等の才能と将来性を天秤にかけるにその価値は十分ある、とウチダは思う。
愛嬌あってキュートなテッサ・トンプソンはユニークでオリジナリティに溢れていて魅力があるし、正統派イケメンマッチョなクリス・ヘムズワースとの対比がまた良い。
ストーリーについて
レビューをみると割と酷評が多い。こんなのMIBではない、などの声が多く見られる。
20年近く前、初代MIBを観た時も大したインパクトはなかった。しかし、適度に笑えて楽しめる映画として好感を抱いたのを覚えている。当時は『タイタニック』『エアフォース・ワン』『セブン・イヤーズ・イン・チベット』などの大作と同時期に公開され、そのシリアスかつ壮大な作品群の中では唯一、コミカルかつ小振りな創りであることが逆にウチダは好きであった。アクションに物凄い迫力があるわけでもなく、涙が出る程感動するわけでもない。ストーリーがご都合主義で単純な構成なのは今に始まったことではない。逆に変に懲りすぎても寒い類の映画である。「さらっと観られるお気楽作品」としてはベストな空気感だと感じた。
終わりに
IMAX劇場まで足を運ぶ価値は?
確かにIMAXなど3Dに高い金額をかけてまで、劇場での鑑賞をおすすめできるかと言われると首を縦には振れない。割引の効くウィークデーとご自身の都合の良い日付がたまたま重なって気が向いたらどうぞ、てなもんである。
ウチダ評価
5点満点中3点:
コミカルでテンポよく、気軽に観られる。しかし突出した長所はない。正に「まあまあ」レベル。主役二人のファンだったりシリーズに慣れ親しんだ人は問答無用で観るべし。ただしIMAXなどの3Dに高い金額を払ってまで、迫力が売りの映画でもないので割引の効く日に気が向いたら観に行こう。彼等やシリーズのファンでもなければVODで配信されるまで待ってよし。