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【ネタバレなし】『アリータ:バトル・エンジェル』感想と分析

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©2019 Twentieth Century Fox Film Corporation

「アリータ:バトル・エンジェル」

IMAXで一回、2Dで一回、計二回鑑賞してきました。

感想=まあまあ

正直、外れ知らずのジェームズ・キャメロンの作品とは思えぬ位の違和感を感じた。

ていうかメディアはキャメロン推し一色だったけど、監督ロバート・ロドリゲスだし、彼の作品といえるんじゃないか!?

答えをざっくりと言うとこうなる。

キャメロンが発案して大部分の土台とパーツを作り上げ、ロドリゲスが現場で最終的な出来を決定付けた。

当記事では感想は程々に、キャメロンとロドリゲスという二大巨匠のどちらがどんな役割を担ってきたのか、という部分に焦点を当て考察してみた。

尚、ネタバレは無し。

感想・良かった点

アリータの目とニューヒロイン像

話題になったあの巨大な目に加え、バンバン自ら戦いに身を投じていくというスタイルは、強烈な個性かつ新しいと感じました。

あの大きな目に関してレビューでも目立つのが、最初に抱いた「気持ち悪い」という印象が「可愛い」へ変わった、という感想。

純粋なCGででも実写でもなく、CGIと呼ばれる映画史上で初の試みだったらしい。

CGI『ウィキペディア(Wikipedia)』

この目は効果的にマーケティングの役割も果たしていると感じた。

アリータのwikipediaに以下の記述がある。

1本目の予告編は2017年12月8日に公開された映像は賛否を呼び、特にアリータのビジュアルが物議をかもした。

アリータ: バトル・エンジェル『ウィキペディア(Wikipedia)』

「気持ち悪い」とはいっても注目を浴びて集客に繋がればOK。

果たしてそのまま女優が演じていたらここまで話題になったかどうか。

更に自ら戦闘にバンバン首を突っ込むヒロインというのは新しい。

「エイリアン」のリプリー、「ターミネーター」シリーズのサラ・コナー、「ダークエンジェル」のマックス然り、

これまでのキャメロン作品のヒロインは、問題解決の最終手段としてやむなく戦闘を行っていた。

そしてアリータは、己の存在意義の為、あるいは愛する者の為、常に命を丸ごとぶつけて行くような危うさがまた切ない。

強烈で魅力的で新しい、そして素晴らしいキャラクターだと感じた。

感想・不満点

敵キャラが憎くならない

例えばアバターのクオリッチやタイタニックのホックリーとかいい感じにクソ野郎だからこちらも引き込まれてイライラしたりスカッとしたりする。

今作ではベクター、ザパン、グリシュカ等の悪役としての印象付けが薄い為、スッキリしない。

ヒューゴの動機が弱い

ヒューゴ(原作ではユーゴ)は目的に対する動機の表現が乏しいので感情移入し辛い。

原作「銃夢」では親替わりのあんちゃんの描写があった為、何故ザレムに執着するのか納得でき、自暴自棄&半狂乱に陥ってしまったことも頷ける。

この辺は漫画の1~4巻を二時間という枠に凝縮して混ぜた結果だと言えなくもない。

しかし、多様なジャンルを見事に融合してきたキャメロンの過去作と比べてしまうと首を捻ってしまう。

そこで冒頭の疑問に行き着きついた。

そもそもメディアはキャメロン推し一色だが果たして本当にキャメロンの作品と言える?

監督であるロドリゲスの裁量が大きかったんじゃないのか!?

そもそも製作とか監督とかどんな役割を果たしているのだろう?

その定義をはっきり知らず、どの程度またどのように作品に関わるのか?という疑問を抱いたのは僕だけではないはず。

そこでリサーチした。

考察・それぞれの役割
  • 製作:企画立案、プロデューサー、作品全体の包括的指揮を執る人
  • 監督:撮影現場のボスで最終的な作品の出来を決定づける人
  • 脚本:ストーリーを創作する、あるいは映画用に書き換える人

参考元

映画監督『ウィキペディア(Wikipedia)』

ヒビノシネマ|監督、製作総指揮、エグゼクティブプロデューサー、プロデューサーの違い/映画の役職まとめ

しかし映画によっても各々の裁量には差がでてくるはず。

wikipediaはじめググるとわかるが、
立案→プロット→脚本を通じて大枠・土台を創り上げたのはキャメロンであることは疑う余地はない。

※脚本はアバターの制作総指揮も務めたレータ・カログリディスと共同

しかし、公開直前のジェームズ・キャメロンのインタビュー記事を読むと、

「ロバートのスタイルになっていた」
「現場に行ったのはたった一度」
「ロバートこそがクリエイティブの全権を握っている」

と、明言している。

cinemacafe.net|ジェームズ・キャメロンがロンドンから緊急会見!

やはり最終的は出来はほぼロバート・ロドリゲスに委ねられていたと言える。

そしてロドリゲスの公開直後のインタビューを読むと、

キャメロンの作り上げたストーリーの1/3以上という規模をカットした

という事実。

Real Sound|『アリータ』ロバート・ロドリゲス監督が語る

もちろんこの記事を読むとわかる通り、そのままの尺では製作は進まなかったし、キャメロン自身も望んでいたこと。

しかし僕は思う。

やはりキャメロン自身が監督までやっていればもっととんでもない大作になっていたのではないか…。

まとめ

ジェームズ・キャメロンとロバート・ロドリゲスの役割

  • 土台・大枠:ジェームズ・キャメロン
  • 編集・最終的な出来:ロバート・ロドリゲス

どちらがどんな役割をどの程度果たしたのか、キャメロンが一貫して作り上げたと思っている人もいるのではないか?

との思いからこのような記事を書いた。

ただ誤解なきように言っておきたいのは、クオリティ落ちた原因はロドリゲスなんじゃないかと言いたいわけでは断じてない

要は一人の人間が、一貫して脚本・製作・監督を務めるつもりだったものを途中で変更したから中途半端になったんじゃないか、と思うわけだ。

ちなみになぜ変更になったかというとアバターの続編製作とかぶってしまったから。

参考情報↓

Gigagine「アリータ:バトル・エンジェル」プロデューサーのジョン・ランドー氏にインタビュー

原作の「銃夢」もキャメロンやロドリゲスの映画も大好きなだけにちょっと残念に感じるのだった。

次回作の話もあるけど、まずアバターの続編製作4本が決定しているという…汗

本当に実現されるのか!?

とは言え新世代ヒロイン・アリータをもっと観たい気持ちがあるのも確か。

更なる情報に期待!

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