2019年6月21日公開の映画『X-MEN: ダーク・フェニックス』感想。私、X-MEN完全初心者であります。どこかで見たようなわちゃわちゃアクション、アルマゲドンも真っ青な陳腐なシナリオ。シリーズ初見殺しな当作品の酷評レビューです。後半の感想部分にネタバレありです。
『X-MEN: ダーク・フェニックス』作品情報
製作国 | アメリカ |
ジャンル | SF、アクション |
日本公開日 | 2019年6月21日 |
監督 | サイモン・キンバーグ |
キャスト
- ソフィー・ターナー(能登麻美子)
- ジェームズ・マカヴォイ(内田夕夜)
- マイケル・ファスベンダー(三木眞一郎)
- ジェニファー・ローレンス(牛田裕子)
- ニコラス・ホルト(浅沼晋太郎)
- タイ・シェリダン(木村良平)
- アレクサンドラ・シップ(志田有彩)
- コディ・スミット=マクフィー(内山昂輝)
- エヴァン・ピーターズ(吉野裕行)
- ジェシカ・チャステイン(浅野真澄)
※()内は日本語吹替
『X-MEN: ダーク・フェニックス』偏見満載のあらすじ
ジーンの暴走~チャールズの施設へ入居
1975年、幼いながらも驚異的なパワーを秘めたる少女・ジーンは、父と母との三人でドライブ中にほんのささいな諍いからパワーを制御できなくなって暴走、車は対向車と衝突して大破。両親は死亡するもジーンはその能力によって無傷で生還する。
少女はチャールズ(プロフェッサーX)によって引き取られ、彼の運営するミュータント専用の施設で生活することとなる。よかったね!
ダークフェニックスと化すジーン
一般のロケットが太陽フレアに吸い込まれそうになり、危機に瀕している。そこでX-MENが救出に飛び立つ!既にX-MANは世間公認のヒーローとなっているようだ!知らんけど!
ロケット乗員をほぼ回収するも船長をあと一歩で回収できず。チャールズは全員回収しろという無茶振りに渋りながらも応じるX-MEN。
ジーンの太陽フレアを飲み込むという想定外の行動により、危機一髪で全員救出を成し遂げるX-MEN達。しかしジーンに異変に起きつつあった。
決裂!ぼっちジーン
その後、平穏が戻ったかに見えたがジーンが例によって仲間たちを傷つける事件を起こしてしまい、自分に強大な力が宿ってしまったことを知る。思いつめたジーンは仲間達の元を去り、自分がかつて家族と共に住んでいた地に向かう。すると死んだと聞かされたいた父と再会するジーン!父自身が特殊能力を持つ少女を恐れてチャールズに娘を委ねたのだ!
その事実を知って自分が捨てられた事実に衝撃を受け、再び暴走するジーン。うーん困ったちゃん!
チャールズとX-MEN達が彼女を連れ戻しに出動する!
ダークフェニックスの力を求める不穏な影
一方、ダークフェニックスの力を求める宇宙生命体がとある郊外のパーティにて住民の体を乗っ取り、ジーンの力を手中にせんと行動を開始する。そして暴走するジーンと彼女を救うべく立ち上がるX-MEN達。三つ巴の状況下、果たしてどうなってしまうのか!?
『X-MEN: ダーク・フェニックス』感想
初見殺し(マーベルあるある)
シリーズを踏襲していれば愛着のあるキャラクターがあったり設定も頭に入っていたりで最低限楽しめる土台があるかもね。シリーズファンはよかったですね。初見のウチダは完全に置いてけぼりでしたよええ。
もはやマーベルあるあるだけどX-MEN初心者にはきついだろこれ。いちいちキャラ相関や設定を推測しながら観るのかったるくてその時点でハンディを背負ってしまう。シリーズファン以外をも巻き込めるだけの魅力があったらよかったのにね!ってなもんで。まあターゲットをどうするかは製作者の勝手ですけど!
初見をも魅了する要素あらず
斬新なエフェクトが使われているわけでも緊迫感ある胸熱なアクションが繰り広げられるわけでもない。今までに見たような視覚効果ばかり。ヒーローがわちゃわちゃ集まってビーム出したりびゅんびゅん飛んだりにわかな自分にはそういうのはもうアベンジャーズでお腹いっぱいですわ。
陳腐なドラマ構成(アルマゲドン認定!)
散々ジーンの危険性や独りよがりを煽って観客のフラストレーションを上げておいてからの敵を巻き込んでの自爆。そう、最後は自己中なキャラを死なせておけば大抵丸く収まるのです。それで皆泣きます。起承転結の型にぴっちりハマります。
そうなんです、これは・・・・アルマゲドン認定です!
アルマゲドン認定とは
説明しよう。とりあえず最後にメインキャラを死なせておけば間違いないの法則を元につくられた陳腐なシナリオを当ブログでは「アルマゲドン認定」なる勲章を授けることでお馴染みである。もちろんその由来はあの超大作にして不朽の名作『アルマゲドン』からきている。
ソフィー・ターナー、いいよ!セクシーだよ!エキゾチックだよ!
青い瞳、ふくよかな胸、ハスキーで艶めいたかすれ声、わずかにウェーブがかった髪がセクシーさを際立たせている。
そしてその白い肌に筋状に光る橙色のエフェクト、重力の法則を無視した飛翔能力(舞空術とも呼ぶ)、掌の動き一本で自在に相手を手玉にとり、四方八方にふっ飛ばしまくる。
・・・・・お前・・・ミュータントやないかっ!!
主人公ジーンを演じたソフィー・ターナー、なかなかエキゾチックな魅力を醸し出し(←言いたいだけ)セクシーで魅力にあふれている。丸みを帯びてややふくよか顔立ちは敵役であるジェシカ・チャステインの細くて角ばった顔立ちと対をなしており、そのコントラストがまた良い。
ジェシカ・チャステインは『ゼロ・ダーク・サーティ』や『インターステラー』など超がつく程の話題作にも多く出演していて目にする機会が多い。しかしソフィー・ターナー、私映画好きを名乗りながらお恥ずかしい、ノーマークでありました。火を吹いたり空飛んだりする役柄だけでなく、他のジャンルでの演技も見てみたいなと思わせるエキゾチック(何回いうねん)な魅力があった。
後半、ストーリーがつまらなくて飽きかけていた私に一筋の光明をもたらしかけたのは他ならぬ彼女である。(←しらねーし)
終わりに
ウチダ評価
5点満点中1点:
マーベル作品ともなれば従来のシリーズファンだけをターゲットにしていてもある程度の成功が得られるんだろうなあ。しかしやはり特大級のヒットを叩き出す作品はシリーズ踏襲してない層をも楽しませるパワーを持っていることがほとんどだと思うのはエンドゲームが記憶に新しいからだ。
やっぱ秀逸なアクションは低予算でもエフェクトがしょぼくても緊迫感をうまく煽り観客を熱狂させるものだ。ブランドネームや派手なエフェクトに頼りすぎず、アイデアと発想の斬新さで諸君には(誰?)勝負してほしいものである。