格闘技・武道

【レスリングを始めたい社会人向け】その魅力や練習内容など徹底解説

アシックスのレスリングシューズ

この記事は、これからレスリングを始めたいという社会人の方に向けた内容となっている。

  1. レスリングはどんな競技か?
  2. 練習内容はどのようなものか?
  3. 東京都内でレスリングを習える教室はどこか?
  4. レスリングシューズ選びはどうしたらよいか?

私は総合武道である「空道」をやっているが、一時期レスリング専門の教室にも通っていた。

その時の体験を元に徹底的に解説したいと思う。

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レスリングとはどんな格闘技か

一言で言えば、組み合って投げ(テイクダウン)を狙い、仰向けに抑え込むことを目的とした格闘技。

柔道のように着の掴み合いはなく、直接組み合って試合をする。

レスリングの歴史

レスリングの紀元は5千年以上前と言われ、古代オリンピックの主要競技だったそうだ。

393年に異教とされ禁じられてしまったが、長い時を経て1896年にオリンピックと共に復活を遂げ、現在では世界中に100万人もの競技人口を抱える最もメジャーな格闘技のひとつである。

グレコローマンとフリースタイルの違い

レスリングは2種類のカテゴリーに分けられており、ルールが違う。

グレコローマンスタイル

簡単に言えば、腰から下に手を触れてはならないルール。

だから総合でよく見るような足をとるタックルは禁止だ。

首を抱えたり脇を差したりなどで崩しつつ、投げを狙う。

フリースタイル

フリースタイルは全身に触れてOK。

もちろん足をとっても良いので、構えも自ずと低くなるもの。

社会人向けの道場やジムの場合、基本的にはフリースタイルを前提に練習を行っていることが多い。

具体的にどうやって戦うの?

いきなりタックルや投げを仕掛けるのではなく、まずは相手を崩すのが基本。

相手の体制がしっかりしているところへ大技をかけても成功しないからだ。

押したり引いたり回したりなど、まずはお互いの体制を崩し合う攻防から展開される。

だからタックルばかり練習すれば良いわけではなく、崩しのテクニックもまた重要となるのだ。

年齢に関係なくできる?

私は3ヵ所ほどレスリング教室に出稽古で通った経験があるが、40代や50代の方もいらっしゃった。

社会人向けに開催しているレスリング教室であれば、年配の方でも問題なく参加できるし、個々に合わせて指導してもらえる場合がほとんどと言える。

主なルール

試合時間

3分×2ピリオドでインターバルは30秒。

勝敗の決し方

試合終了時点でポイントを多くとった方が勝ち。もしくはフォールすればその時点で勝ち。

フォールとは

相手の両肩をマットに付けること。1秒間つければ勝ち。要するに仰向けに抑え込む行為。

主な有効ポイント

きれいに投げが決まると4点、テイクダウンで2点、場外に押し出したりグランドでローリングすると1点。

柔道と大きく異るのは、着を掴むことができない点、そして関節や絞め技などが許されない点など。

東京都内の主なレスリング教室

レスリング教室のタイプには、主に2種類ある。

レスリング専門の教室

純粋にレスリングが好きな人が集まるので、内容もより専門的で人数も多い印象。

初心者、社会人、大学時代ガチで取り組んでいた方など多種多様な面々がいるイメージだ。

総合格闘技などのジム

総合格闘技のジム内でレスリングのクラスを設けているタイプ。

総合(MMA)のトレーニングの一環としてレスリングをやる人が多く、純粋にレスリングだけを目的に所属している人は少ない印象がある。

レスリング専門の教室

SKアカデミー

月会費8,800円
練習日土曜夜・日曜朝・週1~2回
場所新宿

厳密に言うとレスリングだけではなく、サンボも習うことができる歴史の長いレスリング教室。

レスリングとサンボの練習日は別れており、レスリングは現在日曜日の午前中に行われているようだ。

私が主に通っていたのは2013年から2014年にかけてだったが、週末の練習などは非常に盛況で毎回20~30人ぐらい参加者がいた。

メンバーは趣味で気軽に楽しんでいる人もいれば、大学でガチでやっていたという人まで多種多様。

もちろん個々のペースに合わせて指導してもらえるので無理なく、楽しみながら参加できる。

豊島区レスリング協会

https://6127.teacup.com/nomtaq/bbs

料金体育館利用料400円のみ
練習日土日の午後・週1~2回
場所池袋

練習予定はリンク先の掲示板から確認することが可能。

数少ない社会人向けのレスリング教室で、私も1回だけ参加させて頂いたことがある。

年齢層も若い世代からシニア層まで様々。

初心者が相手でも、とても丁寧に指導してもらえる印象だった。

フィギュアフォークラブ

月会費6,000円
練習日毎日(平日夜・土日昼)
場所駒込、池尻、青山

子供から社会人までレスリングを学ぶことがき、駒込、池尻、青山の3箇所いずれかで毎日練習が行われている。

ワセダクラブ

月会費5,000円
練習日火・金の夜
場所早稲田(高田馬場)

その名の通り、早稲田大学のレスリング場で高校生以上の社会人を対象に開催されている。

WEBサイトを見る限り、早稲田の大学生やOBでないと駄目ということではないようだ。

指導者はアトランタ五輪の銅メダリスト・太田拓弥さん。

MMAジムで習えるタイプ

総合格闘技のジム内でレスリングクラスを設けているパターンを紹介。

レスリング専門の教室に比べればジム数は多く、都心部であれば割と近所でも見つけられるはずだ。

レッスルウィン

月会費10,000~12,000円
練習日火・金の夜
場所京王線仙川駅近く

総合+レスリングと言えばこのレッスルウィン。

シドニー五輪銀メダリストの永田克彦さんが運営されているジムだ。

レスリングだけではなく、総合格闘技やキックボクシングも学べる。

実は私も何度か参加させて頂いたことがあり、スパーリングでは永田さん自ら参加されていた。

トイカツ道場

月会費8,800円
練習日支部による
場所全国48ヵ所、本部は東京都中野区

全国に48の支部があり、会員数も非常に多い人気の総合格闘技ジムだ。

レスリングクラスを設けているかどうかは支部によるので要確認。

多くのMMAジムが1万円以上する中、8,800円で全てのクラスに参加できるのはかなりリーズナブルな印象を受ける。

練習内容

教室や指導者によっても変わるが、基本的なレスリングの練習メニューを紹介したいと思う。

アップ

ジム内をランニング。

それも様々なバリエーションで行う。

例えば腿上げ、ジャンプ、サイドステップなど。

マット運動

前転、後転、肩抜き後転、倒立前転、後転倒立、側転、ヘッドスプリング、ハンドスプリング、前回り受身、後ろ受け身、などなど。

もちろんできなくても怒られたりはしない。

むしろヘッドスプリングとかできない人の方が多い。

ただマット運動は基礎中の基礎なので、なるべくできるよう頑張ろう。

特に重要なのは受身で、怪我を防ぐためにもこれだけは必ず習得する必要があると断言できる。

前回り受け身のやり方に関しては、以下の記事も参考にしてもらいたい。

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打ち込み(反復練習)

タックルや投げの打ち込み。

2人1組になり、3分と時間を決めて10回ずつ交互に行う。

3分経ったら相手を変えてまた3分間。

それを何セットか繰り返す。

基本はやはりタックル。

両足タックル・片足タックルをまんべんなく打ち込む。

もちろん時には投げ技(首投げ・肩車・背負投など)を打ち込んだり、崩しのテクニックを反復することもある。

ドリル

特定の状況を設定してスパーリングを行う。

例えば片足を取られた状態、両足に手をかけられた状態、がぶられた状態などなど。

様々なシチュエーションから行うことによってどんな状況にも対応できるようになっていくのだ。

グランド

10秒~30秒と短い時間を設定してグランドの攻防を行う。

お互いに攻めるわけではなく、攻守を決めて交互に行うことが多い。

守る側は仰向けにならぬようにうつ伏せを維持し、攻める方は相手を仰向けにさせてフォールなどを狙っていく。

短い時間でも全力で取り組もう。

スパーリング

スパーリング3分・インターバル30~1分のサイクルで延々と回す。

ただし自分の任意のタイミングで参加して大丈夫なので、休みたい時は休んで見学していてもOK。

スパーリングしたい相手にお願いしたり、時にはお願いされたりする。

基本的には試合の流れにそって、立ち技の攻防からグランドまで全て行うものだ。

補強運動

練習の締めに筋トレや心肺トレーニングを行うパターンも多い。

サーキット(複数の種目を一定のサイクルで次々に行っていく運動)が多い印象。

腕立て、クランチ、腿上げ、連続ジャンプなどを号令に従って次々に行っていき、決まった時間が経過するまで繰り返す。

大体1分間を1~3セットで行うことが私の通った教室では多かった。

全身の補強+瞬発力+持久力を同時に鍛えられるので、非常に良い運動になる。

最初は相当しんどいと思うが、終わった後は「今日もやったな~」と充実感で満たされること間違いなし。

レスリングシューズについて

斜め上からのアシックスのレスリングシューズ

どんなレスリングシューズを選んだら良いか?個人的にはアシックスをおすすめする。

私は今までレスリングシューズ、ランニングシューズ、バスケシューズ(高校時代バスケ部だった)と合計で10足以上はスポーツ用として買い替えてきた。

アシックスの他にもナイキやアディダスなど様々なメーカーのシューズを経験してきたが、やはり機能面で見ればアシックスが断然良い印象。

履きやすい、軽い、長持ちする、と三拍子揃っている。

そして選ぶ際は試着を必ず行った方が良い。

  1. 足首の固定感
  2. 履き心地
  3. 動きやすさ

これらの点を見ると良いだろう。

特にレスリングは、ボクシングやランニングとは違って色んな方向から強い負荷がかかる。

相手を投げたり投げられたり担いだり。

ウチダ
だから試着したら軽くその場で色々動いてみた方が絶対にいい!

趣味で始めるとしても、安全性を考慮するなら10,000円~20,000円くらいかけて良いと思う。

とはいえ最初は5,000円~10,000円でもOK

しかし「続くかわからないしまずはお手頃なのが良い」というのであれば、入門用として5,000~10,000円位でも良いと思う。

ウチダ
ちなみに私が初めて購入したレスリングシューズは、アシックスで6,000円ほどのセール品

週に2~3回という頻度で1年ほど使用し続けたが、劣化は少なくて今でもまだ使える。

アシックスのレスリングシューズを持っている様子

履き心地に関しても特に違和感なし。怪我などもなく、1年通して使用することができた。

今では同じ商品を見つけることはできなかったが、この価格帯でも高い評判を得ている商品はたくさんある。

とはいえ、良いシューズであるに越したことはないので、予算に余裕があればもっと高価なものを選んでも良いだろう。

やはり値段に比例して機能性も上がっていくものだからだ。

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asics(アシックス)

私のレスリング体験談

レスリング教室に通う前と通った後で、決定的にイメージが変わったことがある。

  • 通う前:レスリング=パワー
  • 通った後:レスリング=技

いや、パワーが凄くてフィジカルお化けなイメージは一緒なんだけど、正直レスリングの技がこんなに繊細で洗練された技だとは思っていなかった。

レスリングで両足タックルをしている様子のイラスト

レスリングで背負投をしている様子のイラスト

そう考えるに至った直接のきっかけは、Kさんという、おそらく2013年当時40歳くらいの方とスパーリングしたこと。

一見するとふつうのおじさんなので、その時ガチで格闘技に取り組んでいた私は完全にKさんをなめていた。

レスリングでスパーリングをする時の様子のイラスト

どんなに強いレスラー相手でも、本気でやればそう簡単にテイクダウンはとられない。そう信じていたのだが…

レスリングで足技でテイクダウンをとっている様子のイラスト

レスリングで足を払われている様子のイラスト

踏ん張ろうという意思とは裏腹に、いとも簡単にこかされるのだ。それも「力で無理矢理に」ではない。

それは極限まで「てこ」を突き詰めた圧倒的な技だった。

レスリングで肩車で投げている様子のイラスト

インチキ武術も横行していると言われる現在、本物の技に出会えたと思って感動したのを覚えている。

レスリングジムの風景・イラスト

ちなみに、そのKさんはかつてグレコローマンスタイルで有名な選手だったそうだ。

レスリングの魅力

そんな体験もあって、レスリングの技は突き詰めれば極めて実戦的であり、素晴らしい格闘術であると今では認識している。

ウチダ
もちろんレスリングという競技自体も魅力的だけど実戦への応用のしやすさも魅力!

例えば打撃の攻防で距離が詰まった時など、瞬間的に投げ技を仕掛けることができる。

ステップインでパンチした勢いからそのままタックルなど。

これが柔道だとなかなかうまくいかない。(相手と実力差が大きれば別)

何故なら、柔道では投げるためのセッティングに時間がかかる技が大半だからだ。

引き手・釣り手を使ってしっかり掴まなければならない。

しかしレスリングであれば、掴まずとも抱えたり引っ掛けたりするだけで仕掛けられる技が多い。

その分、投げに移行する時間が短くて済むというわけだ。

これはレスリングの大きな魅力だと捉えている。

掴みさえすれば柔道は最強

とはいえ、着を掴んだ方がより強力なグリップ力は生まれる。

たとえ屈強なレスラーでも、熟練の柔道家に掴まれてしまえば対抗するのは難しいだろう。

打撃とレスリング技の連携が凄い格闘家

  1. フランク・エドガー
  2. チャド・メンデス

どちらもUFCの名選手で、個人的にはこの2人の動きには毎回ほれぼれする。

特にフランク・エドガーの打撃~投げ(テイクダウン)の流れるような動きは何回も何回も見返してしまう。

筋トレとしてもレスリングは最高

レスリングは、全身の筋肉をくまなく使って動きまくる競技だ。

つまりレスリング自体が筋トレ機能も有していると言って過言ではない。

しかもウエイトトレーニングと違い、スピードや心肺機能も同時に養われるので、極めて実戦的な肉体が作られる。

まとめ

レスリングは全身がまんべんなく鍛えられ、体力作りとしても良い。

加えて護身という観点から見ても有用だと思う。

以下の記事でも述べているが、同じ組技系の格闘技としては、柔道以上に実戦に応用できる要素がレスリングには詰まっていると考えている。

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総合格闘技などに比べると習える場所が少ないのが残念だが、もし近所にあれば迷わず体験練習に言ってみることをおすすめする。

最初はきついかもしれないが、1ヵ月~2ヵ月と続けていく内に確かな体力向上を感じることができるだろう。

また、関連として以下の記事も呼んで頂けたら幸いだ。

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