「力の弱い人でもできる唯一の護身術」という合気道の本に書いてあった技のひとつがとても興味深かったので紹介したい。
誰でも意識すればある程度は使え、日常でも活かせる場面がありそうだ。
合気道の技【人形の目】
その本というのがこちら。
力の弱い人でもできる唯一の護身術:合気道の秘伝エッセンス
一見、名前からしてオカルトや神秘の類か?なんて考えてしまったが、読んでみると科学的にも裏付けられた興味深い内容だった。
相手の目を見るようにして遠くへ焦点を定めることで思考を読まれづらくできる。
上達すれば、意図的に本心とは異なる情報を目線から読み取らせ、それをフェイントに先手を取るということも可能。
動物の視野には二種類ある
中心視野 | 直視して一点を集中的に捉える視野。肉食動物が使う。 |
周辺視野 | 一点ではなく全体を見る力。草食動物が使う。 |
中心視野は思考が目に出やすい一方で、周辺視野は何を考えているかわかりづらい特性がある。

例えばヤンキーに絡まれたとき
絡まれたら普通はビビるよね。中には見栄を張って睨み返そうとする人もいるだろう。
しかし相手の目をまともに見れば思考を読まれやすいのは先述の通り。

「こいつ内心ビビってんな」そう思われたら相手のペースである。だがそんな時こそ周辺視野の出番だ。
相手に心中を悟られにくくなるだけでなく、自分も必要以上にパニックに陥らない。だから平静を保つことができ、冷静に次の行動の判断を下すことができる。
周辺視野を使うコツ
- 遠くへ焦点を合わせる
- 一点ではなく視界全体に気を配る
- ボーッとする
ボーッとするとはどういうこっちゃ!?と思うかもしれない。普段何気なくボーッと考え事するだろう。その時の目の状態である。
何かに注目するわけでもなく、ただ何となく視界を捉えている、そんな状態。
実践してみた感想
本当に使えているのかどうかは正直わからない。でも自分なりに実践してみてある程度の効果を実感できた。
というのも、今までは以下のような意識で相手を直視することがあった。
- しっかり見返さなくちゃ
- 目を見て話さなくちゃ
- 目を逸らさないようにしなきゃ
私は、自然に相手を直視して話せるタイプでもない。だから上記のような雑念が常にあったもんだ。
しかし周辺視野を意識することで余計なことを考えずに済むようになった。だから心理的にも余裕が生まれ、平静を保つことができる。
鍛錬を重ねると相手を操れる
鍛錬を重ねれば、目から本来とは別の思考を読み取らせて先手をとることができるとのこと。
初級 | 目から感情を読み取らせない |
上級 | 目から偽の感情を読み取らせる |
さすがに上級の域に達するのは一筋縄とはいかないだろうけど、非常に興味深い技だ。
まとめ
- 合気道には人形の目という技がある
- 一点ではなく全体(遠く)を見ることで心理的優位に立てる
- 鍛えると目によるフェイントが使える
別にヤンキーに絡まれた時だけでなく、例えば嫌な上司から面と向かって嫌味を言われる時。この技を使えばいい感じに力が抜けて無駄なストレスを避けられる…かもね。
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他にも護身に関する実用的な技がたくさん書かれているので、興味があれば読んでみてほしい。